2024-01-01から1年間の記事一覧

『DVはなおる 被害・加害当事者が語る「傷つけない支援」』日本家族支援センター編

「警察庁のデータによれば、この10年で、夫婦間の傷害件数は漸増していますが、殺人事件は漸減しています。もともと夫婦間暴力はあったけれど、それが立件されやすくなったということだろうと思います。いずれにしても、DV防止法の施行後も防止されるでもな…

『99%離婚 離婚した毒父は変われるか』龍 たまこ (著), 中川 瑛 (その他)

この本の最大のポイントは「和解しないこと」だと思う。 「僕は「人は学び変わることができる」と信じています。そして、それがこの傷つきの連鎖を止めるための、最も重要な考えだと思っています。暴力が連鎖するように、ケアもまた連鎖すると信じて、そのケ…

『フォビアがいっぱい 多文化共生社会を生きるために』 高山陽子編 3

3 エゴフォビア 「美魔女とBBAは、いずれも対象となる女性を見た際に、その外見に対して用いられる言葉でもある。つまり見る/見られるという関係の中で意味を作り上げていく。」 「外見と年齢で女性なり男性なりを判断する人は、自分も判断される対象である…

『フォビアがいっぱい 多文化共生社会を生きるために』 高山陽子編 2

第二部 ジェンダーフォビア「この世に生まれた瞬間に、医師が新生児の外性器を判別して男か女かに分類する。」 「ジェンダーという言葉は、社会的、文化的につくり出される性差を、このように根源的なところから照らし出そうとするものだ。」 「男と女以外を…

『フォビアがいっぱい 多文化共生社会を生きるために』 高山陽子編 1

「フォビア(phobia)には、特定のモノや場所に対する恐怖心と、特定の人に対する激しい嫌悪や憎悪という意味がある。」 「対人フォビアを持っていたとしても、必ずしも他者への攻撃に向かうわけではない。その中のごく一部がヘイトクライムを犯し、ごく一部…

『シンデレラ・コンプレックス』コレット・ダウリング

「どうやら、わたしたちが権威から分離して自分の足で立とうとしはじめるとき、わたしたちはそれまで自分のものだと思い込んでいた価値観が自分のものではないことに気づく。それは他者のものだ―はつらつとして何から何まで包み込んでしまう過去の、はつらつ…